20230303

20230303

本日(3/3)の出荷情報をお知らせいたします。
●小ネギ「竹千代」②
●チンゲン菜「翠勲」⑤
●芽キャベツ①
●ハンサムグリーン③

コラムの続き
(4)微生物の利用
以前にも書いた微生物農薬のBT剤で蝶や蛾の幼虫を防除する方法、昆虫に寄生する微生物を散布して防除する方法、土の中で蛹になるアザミウマを防除するために株下に寄生性微生物を繁殖させる方法などがあります。しかし、BT剤以外はこれらの微生物と共存する環境を整える必要があり、露地栽培では高度な技術と圃場の環境管理の感性が要求されます。今年はBT剤以外の微生物による害虫防除にもチャレンジしたいと思います。
(5)天敵線虫の利用
昆虫病原性線虫を土の中に繁殖させ、ヨトウムシが昼間に土に潜り込むと体内に寄生して増殖・殺虫するもので、「バイオセーフ」という名前で製品化されています。そこそこ高価なものですが、畑に線虫が定着してくれれば防除効果は間違いなく見られるとのことですので、今年は試験的に導入してみたいと考えています。
(続く)

20230305

20230305

コラムの続き
★IPM(総合的病害虫管理)Ⅲ
●栽培方法による防除とは?
(1)健全育苗
老化苗(鉢の底で根がグルグル回ってしまった苗)は根の活性が低下して定植後の生育が一時的に衰えます。根の活性が衰えると地上部の生育も緩慢となって病気になりやすく、害虫のターゲットにもなります(経験則としてスクスク生育している時には害虫が寄りつきにくく、生育が衰えると害虫が寄ってきます。恐らく生育ストレスによって植物体から何らかの物質が発散されてそれが害虫の目印になるのではないかと考えています)。まさに「よわりめにたたりめ」ですね。(私自身も老化は悩ましい問題です)
(2)輪作
同じ種類の野菜を連作すると特定の土壌病原菌が増殖したり、土壌養分バランスがくずれたりするので、同じ科の作物を通常3年ほど繰り返して作付けしないように輪作します。同じ種類の野菜の基本は「科」です(ナス科・ウリ科・アブラナ科など)。
まさに福井農園の1畝1作物であれば如何様にも対応が可能です。福井農園の最大のノウハウは作付計画で、5年後まで計画が立案されています。
(続く)

20240209

20240209

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●赤根ホウレンソウ➅
●高菜②
●子持ち高菜①
●小ネギ「竹千代」④

【コラムの続き】
(2)防虫ネット
ヨトウムシが入らないように作付けした畝に防虫ネットをかけて侵入を防ぎます。しかし、ヨトウムシは土中で昼間を過ごして夜間に這い回るため、完全には防御できず、防虫ネットの中に入り込んでしまうと何ともならなくなります。
(3)フェロモン剤
ハスモンヨトウの雌が放出する性フェロモンを製剤化したものです。これが一度入ると出られない構造のトラップポットの中に入れると、雌のフェロモンに惹きつけられて雄がトラップポットの中に誘引されて捕殺します。雄がいなくなることで雌は受精できず、次世代幼虫を減少させることが出来ます。
(4)捕殺
原始的な方法ですが、見つけたら手で取る(別名、テデトール)。以外と効果的で、若齢幼虫は一カ所に集まっているため大量に殺すことが出来ますし、食害がひどい老齢幼虫を捕殺することで被害は大幅に軽減されます。ただし、毎日見回る必要があり、結構大変です。

 

20240208

20240208

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●高菜⑤
●子持ち高菜②
●ほうれん草「赤根」②
●小ネギ「竹千代」③

【コラムの続き】
ヨトウムシは防除対策を取らないと収穫が皆無となるほどの被害となるため、無農薬栽培で最も大きな難関の一つです。殺虫剤を使用すれば簡単に防除できますが、無農薬栽培では色々な対策を講じる必要があります。
(1)微生物資材(BT剤)
バチルス・チューリンゲンシス(BT)という微生物(細菌)は休眠状態の芽胞という形態を取る時に結晶性の殺虫性タンパク質を作ります。この殺虫性タンパク質はアルカリ性の環境下で毒素が発現され、酸性状態では分解されて無害となります。BT剤はこのBT菌の芽胞を精製して粉状にして商品化されています。
ヨトウムシなどの昆虫の消化管内はアルカリ性で、BT菌の芽胞を葉と共に摂取すると体内でBT毒素が発現され、腸管組織が破壊されて下痢状態となって死に至ります。一方、哺乳類の胃は酸性のためBT毒素は分解されて無害となり、人を含めた哺乳類への高い安全性が確認されており、有機JAS認証でも使

20240207

20240207

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●チンゲン菜花「花賞味」②【初出荷】
チンゲン菜の菜花は最高級と言われていますが,市場流通がほとんどありません。茎もみずみずしく柔らかく甘味があり,青臭さがなく菜花の甘さが引き立ちます。定番のお浸し,胡麻和えに加えて,ベーコン・豚肉炒めはお薦め。
●ほうれん草「赤根」⑭
10月に種子を蒔いて、じわじわと成長し、寒さにあたって甘味がのってきました(まさに寒締めホウレンソウです)。山形県の農家が在来品種を品種改良したもので、根が赤い昔ながらの甘いほうれん草です。えぐみが少なく、独特の甘さ、味の濃さが特徴で、糖度が12~14度。「野菜ソムリエサミット2013」で食味評価の1位!生でもOK!
●ほうれん草「ミラージュ」③
ビニールトンネルで暖かくして栽培しました。第60回全日本野菜品種審査会一等特別賞受賞!有機質豊富な完熟堆肥土壌で栽培したので,葉色が濃くてアクが少なく,サラダでも食べられるほうれん草です。「赤根」との比較も面白いです。
●小ネギ「竹千代」⑬
●わさび菜③
●高菜➅
●子持ち高菜⑧
●芽キャベツ③

20240206

20240206

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●小ネギ「竹千代」④
●高菜①

【コラムの続き】
害虫の中で大きな影響を及ぼすものが「ヨトウムシ」と「アブラムシ」です。いずれも多犯性害虫(作物を問わず何でも食害する害虫)で、健全な生育をしていても関係なくヨトウムシはバリバリと葉を食べてくれますし、アブラムシは気を許すと知らない間に大繁殖し、無農薬栽培を行う上で最も注意が必要な害虫です。
「ヨトウムシ」
ハスモンヨトウ、ヨトウガ、シロイチモジヨトウ、ツマジロクサヨトウなどの総称で、多食性でイネ科以外の植物は何でも食害します。一度に数十~数百個の卵を産み、夜間に活動することから「夜盗虫」と言われます。5~6回の脱皮を繰り返して土中で蛹になり、羽化して数㎝の蛾になります。親の蛾も幼虫も光が苦手で、もっぱら夜間に活動します。終令幼虫は数㎝と大きく、昼間は土中に潜っているため殺虫剤が効きにくく、卵から羽化直後の幼虫の段階で防除する必要があり、難防除害虫の一つです。春と秋に大繁殖するため、葉菜類が食害され、一晩でレタス1枚を食べ尽くします。

20230825

20230825

おはようございます。福井農園です。
暑い暑いと言いながら、7月下旬からの38℃超えの猛烈な暑さとは幾分違うような気がします。
夏野菜のうちのいくつかは終盤をむかえて、秋野菜へと切り替えの時期がやってきました。
完熟有機堆肥を入れて土作りをしながら畝立て作業の毎日が始まります。
9月から10月は野菜の大害虫のヨトウムシ(夜盗虫)の大発生の時期をむかえるため、防虫ネットと交尾阻害フェロモンでの対応が不可欠となり、微生物資材のBT剤(Bacillus thuringiensis)も複合して対応いたします。
本日の出荷情報をお知らせいたします。
●枝豆「黒頭巾」②【初出荷】
丹波の黒豆の血統を受け継ぐ京野菜の枝豆「黒頭巾」。たっぷりの熱湯で8分(固め)~10分(柔らかめ)茹でて,冷ましてから食べて下さい。薄皮が少し黒ずんでおり,香りと甘さは抜群です。
●ネギニラ「なかみどり」⑥
●大葉シソ⑮
●イタリアナス「カプリス」②
●ピーマン「タネなっぴー」②
●サラダ空芯菜「なつサラダ」⑦
●モロヘイヤ⑧
●オクラ「ダビデの星」②
●島らっきょう①

20230818

20230818

おはようございます。福井農園です。
3週間を超える干ばつの影響がジワリジワリと出始めています。おんさい広場の出荷量も例年に比べて少ないようです。福井農園に隣接する岐阜市老人健康農園のユーザーの畑でも夏野菜の栽培を早々と諦めて秋野菜に期待する方々も出始めました。
福井農園では有機堆肥をどっさりと施用していますので、幸いにもそれほど生育は悪くはありませんが、台風の大雨の影響もあり、いくらか出荷量が少なくなり始めました。
本日の出荷情報をお知らせいたします。
●ネギニラ「なかみどり」⑤
夏バテにはネギニラ!元気百倍です。ビタミンA、鉄分、リン、繊維質、糖質の含有量が多く、ビタミンAはニラの3倍、鉄分は2倍です。
●サラダカボチャ「コリンキー」(完熟)①
フライパンでソテーしてスライスチーズと黒胡椒で仕上げ。
●ピーマン「バナナクリーム」②
甘みを感じる鮮やかなクリーム色のピーマン。苦みはなく、ピーマン嫌いのお子様も。
●オクラ「ヘルシエ」①
ネバネバ成分が3倍!
●オクラ「ダビデの星」③
●キュウリ「夏すずみ」③
●キュウリ「加賀太胡瓜」①
●サラダ空芯菜④
●モロヘイヤ④
●ミニ冬瓜②

20230819

20230819

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●ネギニラ「なかみどり」⑭
昨日の出荷分は午前中に完売いたしました。ビタミンA、鉄分、リン、繊維質が豊富で、夏バテ防止にはネギニラが最高です。是非ご賞味ください。
●大葉シソ⑫
シソの香りは食欲向上効果!冷や麦・素麺には不可欠。ペペロンチーノにも!
●トマト「ほれまる」①
ようやく6月に植えた苗からの初収穫です。
●空芯菜⑫
ごま油と豚肉で炒め物。豚肉のビタミンB1は疲労回復効果、ビタミンB12は睡眠のリズムを整えてくれる効果。
●サラダ空芯菜「なかみどり」⑨
βカロテンはホウレンソウ以上でを免疫力の向上。ビタミンB1とビタミンB2は糖質の代謝と夏バテの疲労回復。
●モロヘイヤ⑦
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、葉酸、食物繊維が豊富で、ネバネバ成分は腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を改善。
●オクラ「ヘルシエ」①
●オクラ「ダビデの星」③
●バターナッツ⑤
●ミニ冬瓜「姫冬瓜」⑤

20230726

20230726

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●大葉シソ⑩
●トマト「ほれまる」⑨
●キュウリ「デコQ・夏すずみ」⑨
●空芯菜⑧
●モロッコインゲン「シュガーグリーン」⑤
●モロヘイヤ④
●賀茂ナス②
●水なす「美男」②
●米ナス「くろわし」⑤
●博多大長ナス②
●ふわとろ白ナス④
●イタリアナス「カプリス」③
●焼きナス「とろとろステーキナス」①
●ケール「ジューシーグリーン」②
●サラダカボチャ「コリンキー」①
●ピーマン「バナナクリーム」②
●万願寺とうがらし②
●子供ピーマン「ピー太郎」②
●オクラ「ダビデの星」②
●バターナッツ②
●ミニ冬瓜「姫冬瓜」②

コラムの続き
皆さんからの御意見をお願いした所、「よくわからないが化学肥料の追肥の使用もやむを得ない」と「できれば化学肥料は使わないでほしい」との意見に分かれました。
私自身としては、化学肥料を積極的に使いたい訳ではなく、作業効率の観点から良い方法がないかと悩んでいる所ですが、「できれば化学肥料は使わないでほしい」との意見が複数あることから、これまで通り有機肥料栽培を目指してみたいと考えます。