20230725

20230725

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●ケール「ジューシーグリーン」②
●大葉シソ⑩
●ズッキーニ「ダークヤングマン」②
●賀茂ナス②
●水なす「美男」①
●米ナス「くろわし」②
●イタリアナス「カプリス」②
●焼きナス「とろとろステーキナス」①
●ピーマン「バナナクリーム」①
●万願寺とうがらし①
●キュウリ「デコQ」④
●サラダ空芯菜「なつサラダ」②
●ジャガイモ「北海黄金」①
●バターナッツ②
●ミニ冬瓜「姫冬瓜」②

コラムの続き
降雨の有無に関わらず有機肥料の効果を高めるためには油粕を土壌中に混和する必要があり、スコップで根切りをしながら施与するとさらに効果が高まります。
課題は「作業効率」で、土壌表面への散布の10倍以上の作業時間を要します。
毎年梅雨明け後は2週間以上雨が降らないため、猛暑の中で地道にスコップで根切りをしながら油粕を一株ごとに与える作業を行っています。これを怠るとナスやトマトなどは収穫量が激減するのに加えて、生育の低下と共に害虫や病気の発生が急増し始めます。
(続く)

20230724

20230724

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●大葉シソ⑩
●キュウリ「夏すずみ」②
●キュウリ「デコQ」⑤
●トマト「ほれまる」④
●空芯菜④
●賀茂ナス②
●水なす「美男」①
●米ナス「くろわし」③
●白ナス「ふわとろ白ナス」②
●イタリアナス「カプリス」①
●焼きナス「とろとろステーキナス」①
●ケール「ジューシーグリーン」③
●ズッキーニ「ダークヤングマン」③
●モロッコインゲン「シュガーグリーン」②
●ピーマン「タネなっぴー」①
●オクラ「ダビデの星」①
●バターナッツ②
●ミニ冬瓜「姫冬瓜」①

コラムの続き
★追肥としての有機肥料
福井農園では土壌改良資材として完熟堆肥を標準の2倍施用すると共に、発酵鶏糞を基肥として畝立て時に混和しています。当然土壌微生物は豊富で、通常の葉菜類は追肥をほとんど要としません。これに対して栽培期間が数ヵ月に及ぶ果菜類などでは定期的な追肥を必要とし、油粕を使用しています。
有機肥料を追肥に用いる場合には微生物による分解が不可欠なため一定の水分が必要で、地表面に散布した場合には降雨がないと全く効果が出ません。
(続く)

20230720

20230720

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●大葉シソ⑩
●キュウリ「デコQ」⑤
●夏ミョウガ③
●モロッコインゲン「シュガーグリーン」③
●賀茂ナス③
●白ナス「ふわとろ白ナス」②
●サラダカボチャ「コリンキー」①
●米ナス「くろわし」①
●イタリアナス「カプリス」①
●焼きナス「とろとろステーキナス」①
●ピーマン「タネなっぴー」①
●キュウリ「夏すずみ」①
●バターナッツ①

コラムの続き
★過剰施肥による硝酸蓄積
以前のコラムにも書いたように、硝酸態窒素を過剰に施肥すると植物体内に硝酸イオンが蓄積します。硝酸イオンは体内で亜硝酸に変わり、メトヘモグロビン症や発がん物質のニトロソアミンが作られます。この事は有機肥料であっても化学肥料であっても同様で、過剰な硝酸態窒素の施与が原因です。
安心安全で美味しい野菜の提供を考えると、的確な肥料設計のもとでの野菜栽培が不可欠だと考えています。この観点から追肥については肥料効果が計算できる化学肥料の方が適しているのではと考えています。
御意見をお聞かせください。

20230717

20230717

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●キュウリ「夏すずみ」②4
●イタリアナスキュウリ「デコQ」 1501①
●大葉シソ⑩
●ジャガイモ「北海黄金」⑤

コラムの続き
「化学肥料が良くない」理由は植物の養分吸収の問題ではなく「土壌微生物の多様性」の問題です。土壌の微生物に有用な有機質資材(堆肥)を加えることなく、化学肥料だけを施用して栽培を行うと土壌の微生物相が崩壊してしまいますが、十分な有機質堆肥を“有機質肥料”としてではなく微生物のための『土壌改良資材』として施用することで土壌微生物の多様性は十分に確保することができます。
従って、土壌にも植物にも良い方法は「有機質堆肥を充分に畑に施与して土壌中の微生物を豊かにし、追肥には養分吸収効率が計算できる化学肥料を用いる」ことは理にかなっているのではないかと考えるのですが、いかがでしょうか?いや、今まで通り追肥も有機肥料でという意見が多ければ継続したいと思います。是非御意見をお聞かせください。よろしくお願いいたします。

20230714

20230714

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●キュウリ「デコQ」④
●サラダ空芯菜「なつサラダ」③
●モロッコインゲン「シュガーグリーン」④
●焼きナス②
●キュウリ「加賀太胡瓜」②
●葉シソ⑩
●水なす「美男ナス」①
●ピーマン「バナナクリーム」①
●キュウリ「夏すずみ」①

コラムの続き
★有機肥料と無機肥料
化学肥料で野菜作りをし続けると土が固くしまって「土が死んでいく」といわれます。確かに無機イオンでできている化学肥料は微生物の餌になるような養分が含まれず、土の中の微生物が死滅して団粒構造が崩壊してフカフカの土から固く締まった土に変わります。
一方、植物にとって有機肥料はそのままでは吸収できず、微生物によって分解された後の無機イオンを吸収するため、養分吸収の観点から見れば化学肥料でまったく問題ないことになります。また追肥に有機肥料を使用すると微生物による分解という過程を経るため、植物の養分吸収タイミングがワンテンポ遅れるため、化学肥料の方が的確に効果を発揮します。

 

20230713

20230713

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●大葉シソ⑥
●モロッコインゲン「シュガーグリーン」④
●トマト「ほれまる」②
●イタリアナス「カプリス」①
●キュウリ「夏すずみ」①
●キュウリ「デコQ」③
●サラダ空芯菜「なつサラダ」③
●空芯菜④
●ジャガイモ「メークイン」④

コラムの続き
★農水省「みどりの食料システム戦略」
農水省は将来にわたって食料の安定供給を図るために、食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略」を策定しています。特に温暖化に強く、生産者の減少をも見据えて、健康な食生活や持続的な生産・消費の活発化に対する的確な対処やSDGs・環境をも見据えた我が国の食料生産に対して持続可能な食料システムを構築することが急務となっています。
福井農園で取り組んでいる有機質堆肥の施用による土壌微生物との共生関係による土壌改善や有機肥料の活用、そしてその結果としての無農薬栽培の実現、そして高齢者による農業従事は、上記の農水省が提案する「みどりの食料システム戦略」と一致するものと考えています。

20230630

20230630

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●モロッコインゲン「シュガーグリーン」⑫
●大葉シソ⑩
●キュウリ「デコQ」③
●小ネギ「竹千代」③
●トマト「ほれまる」②
●サラダカボチャ「コリンキー」②
●ズッキーニ「ダークヤングマン」①
●サヤインゲン「サクサク王子」①
●水なす「美男」①
●米ナス「くロわし」「くろわし」②
●ナス「カプリス」①

コラムの続き
●葉中の水蒸気圧
「葉中の水蒸気圧を大きくする」ことは葉中の空間の水蒸気の量を増やすことです。空間の水蒸気量は温度が高いと多くなります。従って葉の温度(葉温:気温ではない)を上げる方法を考えましょう。
①直射日光を葉に当てる
太陽光が葉に充分に当たる
②株間をあけて葉に良く光が当たるようにする
③植物体内の水分含量を高める
萎れかけた状態では葉中の水蒸気圧は高くなりません。充分な潅水が不可欠です。水やり時期は朝日が昇る早朝がベストですが、萎れが見られる場合は日中でも構いません。積極的に潅水を行いましょう。
(続く)

20230629

20230629

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●キュウリ「デコQ」②
●サヤインゲン「サクサク王子」⑦
●大葉シソ⑩
●ズッキーニ「ダークヤングマン」②
●モロッコインゲン「シュガーグリーン」⑦
●わさび菜②

コラムの続き
蒸散を促進するための栽培管理を考えるために、蒸散速度関係式を見てみます(難しそうでごめんなさい)。
蒸散速度(I)=[葉中の水蒸気圧(Ea)-空気中の水蒸気圧(Eb)]/[気孔通過抵抗(Ra)+葉面境界層抵抗(Rb)]
(実はこの関係式は有名なオームの法則(電流=電圧/抵抗)と同じ関係式です。)
蒸散速度(I)の値を大きくするためには、「分子の値を大きくする」と「分母の値を小さくする」ことです。
「分子の値」を大きくするためには、『葉中の水蒸気圧(Ea)』を大きくすることと、『空気中の水蒸気圧(Eb)』を小さくすることがあります。
「分母の値」を小さくするためには、『気孔通過抵抗(Ra)』と『葉面境界層抵抗(Rb)』を小さくすることがあります。
(続く)

20230627

20230627

コラムの続き
★蒸散を促進する(新シリーズ)
蒸散は葉の裏にある気孔という小さな穴から水蒸気を発散することで行われます。気孔は蒸散のほかにも二酸化炭素の取り込みや酸素の放出も行っていて、1平方cmに5000個ほどあります。
気孔から水蒸気を放出されると植物体内の水は減圧状態となり、根からの水の吸収が促されます。植物は根から水を吸収する時に、水に水に溶けている養分(無機イオン)を一緒に吸収しています。従って、根からの水の吸収の促進は「根からの養分吸収」と同じ意味を持っています。
従って、蒸散が行われている時に根からの吸水が活発になることから、蒸散が最大になる条件が根からの吸水、すなわち根からの養分吸収を活発にさせ、成長を促します。
このことから、蒸散を促進させることが根からの給水を活発にさせ、同時に根からの養分の吸収が盛んになって成長が促進されることになります。
では蒸散を最大にするためにはどの様な栽培管理が必要となるのでしょう。
(続く)

20230626

20230626

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●トマト「ほれまる」⑩
●大葉シソ⑩
●食用菊「阿房宮」⑬
●モロッコインゲン「シュガーグリーン」⑧
●わさび菜⑦
●ズッキーニ「ダークヤングマン」②
●サラダカボチャ「コリンキー」①
●水ナス「美男」①

コラムの続き
●高冷地と北海道の違い
飛騨や信州の夏は涼しくて夜はヒンヤリするほどで避暑には最高です。同じように北海道の夏は梅雨がなく、湿度も低くてカラッとして最高です。しかし植物を栽培すると両者はまったく違ってきます。
両者の気温はほぼ同じですが、飛騨高山の7/1の日の出は4:37、日の入りは19:12で日長は14時間34分に対して、札幌の日の出は3:57、日の入りは19:17で日長は15時間19分と大きく異なります。
植物にとって日の長さは大きな意味を持ち、一つは光合成です。時間が長いほど光合成ができるため北海道のトウモロコシが甘い理由の一つです。もう一点は日長条件が花芽形成など様々な生理反応の引き金になっています。
このように緯度の高低と標高の高低はよく似ていますが、微妙な違いがあるのです。
(続く)