20230624

20230624

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●キュウリ「デコQ★♥」【初出荷】②
切り口が星形とハート型のキュウリ。見た目はキュウリですが普通のキュウリ(●)と★♥の三種類が一袋になっています。お弁当に最適です。売り場を探してみてください。
●わさび菜④【初出荷】
好評につき、再度わさび菜を作付けしました。夏に向けて葉物野菜が少なくなりますが、1ヶ月ほど出荷いたします。
●食用菊「阿房宮」⑩
東北地方では食用菊は普通にスーパーでも売られていますが、岐阜県民は・・・。この2週間販売をしましたが、リピート購入が始まったようです。キクの清涼感に加えて黄色の見た目と甘みも感じられます。是非お買い求めください。
●トマト「ほれまる」⑤
ようやく本格的に収穫が始まりました。甘いミニトマトとは違って、うまいトマトを目指しました。
●ネギニラ④
肉厚でジューシーなので、生サラダでも炒め物でも。
●大葉シソ⑬
●インゲン「シュガーグリーン」④
●ケール「ジューシーグリーン」③
●サクサク王子③
●ズッキーニ「ダークヤングマン」①

20230623

20230623

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●大葉シソ⑩
●食用菊「阿房宮」⑧
●モロッコインゲン「シュガーグリーン」⑦
●ズッキーニ「ダークヤングマン」②
●ケール「ジューシーグリーン」①
●米ナス「くろわし」①

コラムの続き
これに対して、大陸西岸のヨーロッパは北極付近の冷気が温度を上げながら南下するため、冷涼乾燥な夏になります。同じことはアメリカ大陸でも同様で、西岸のカリフォルニアは冷涼乾燥、東岸のフロリダは高温高湿です。
植物にとって冷涼乾燥の夏は最適条件で、病気も少なくスクスクと成長しますが、高温高湿の環境は生育に好ましくありません。ヨーロッパで育成されたバラが日本ではすぐに病気に罹って育てにくい理由です。逆に、日本で育成されてよく成長するサフィニアはヨーロッパでは3mを越えるカスケード状態になります。
ヨーロッパの野菜品種を高温多湿の日本で作りこなすのはなかなか大変ですが、食の豊かさを実感いただけるよう頑張って励みます。
(続く)

20230622

20230622

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●食用菊「阿房宮」③
●大葉シソ④
(おまかせセットの注文が多数入り、出荷量が少なくなり申し訳ありません。)

コラムの続き
★ヨーロッパと日本の気候の違い
福井農園でもイタリアなす「カプリス」やフランスそら豆「ポポロ」、オランダえんどう「仏国大さや」など、ヨーロッパの野菜品種をいくつか作っています。いずれも見た目が日本の品種と全く異なるのに加えて調理法なども違って美味しい野菜ですが、栽培に一工夫が必要です。
その理由はヨーロッパと日本の気候の違いがあり、冷涼乾燥な夏と高温多湿な夏の違いが最も大きい影響です。実は、ヨーロッパと日本の違いは「大陸の西岸と東岸の違い」です。
地球の自転の影響で、北半球の大気は反時計回りに回っています。大陸東岸の日本(東アジア)の夏はフィリピン沖の高温多湿の大気が北上しながら少しずつ温度が下がります。その結果、湿度が高く蒸し暑い夏になります。
(続く)

20230621

20230621

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●大葉シソ⑬
●食用菊「阿房宮」⑦
●モロッコインゲン「シュガーグリーン」⑤
●ケール「ジューシーグリーン」②
●サヤインゲン「サクサク王子」①
●ズッキーニ「ダークヤングマン」①
●ヤングコーン①

コラムの続き
★品種の特性
野菜には色々な品種があり,種苗会社は競って色々な特性の品種を開発しています。例えば,コマツナは200を超える品種があります。
品種特性には、早晩性、耐暑性、耐寒性、日長反応性などがあります。
例えば、福井農園で栽培している水菜の品種は「京すだれ(丸種)」「水竜(カネコ種苗)」「京美人(渡辺農事)」があります。
「水竜」は白サビ病に抵抗性で株張りが良く収量性が高い。
「京すだれ」は高温期での収量性に優れた早生品種です。
「京美人」は小~中株出荷に適し、葉は極細い切れ葉で葉軸は細く純白で見映え・食感が良い。
秋の早採りは「京すだれ」、白サビ病が出る晩秋から早春までは「水竜」、春以降は「京美人」を作っています。
(続く)

20230620

20230620

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●ヤングコーン④【初出荷】
農園にはハクビシンが出没してトウモロコシの食害が酷いことから、ヤングコーン専用品種を栽培しています。生のヤングコーンはシャキシャキ食感と独特の風味・甘味が魅力です。
●トマト「ほれまる」②
●モロッコインゲン「シュガーグリーン」③
●食用菊「阿房宮」⑤
●ケール「ジューシーグリーン」③
●サヤインゲン「サクサク王子」③
●大葉シソ⑩
●ズッキーニ「ダークヤングマン」①

コラムの続き
これらの8大原産地に加えて、標高の高低や緯度も重要ですが、これについては後ほど解説します。
植物ごとの耐寒性や耐暑性などはその原産地と関係しているため、野菜もそれぞれの原産地がどこで、どのような環境なのかを知っていることが大切です。インドが原産のキュウリ、ナス、サトイモ、ショウガ、トウガンはいずれも寒さに弱く、同様にエチオピア原産のササゲ、オクラ、スイカも寒さに弱い性質です。逆にこれらの野菜は夏に旺盛な生育をします。また、地中海が原産地の野菜は日本の暑い夏が苦手です。
(続く)

 

20230619

20230619

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●ケール「ジューシーグリーン」②
●小ネギ 「竹千代」①
●サヤインゲン「サクサク王子」③
●大葉シソ⑩
●ズッキーニ 「ダークヤングマン」①
●モロッコインゲン「シュガーグリーン」③
●トマト「ほれまる」②

コラムの続き
●野菜の原産地
大きく分けて野菜の原産地は8ヵ所に大別され、8大ルーツと言われます。
①中国:白菜、ネギ、ゴボウ、ヤマイモなど。
②インド:キュウリ、ナス、サトイモ、ショウガ、トウガンなど。
③中央アジア:ダイコン、ニンジン、タマネギ、ホウレンソウなど。
④中近東:メロン、レタスなど。
⑤地中海:エンドウ、キャベツ、アスパラガス、セルリーなど。
⑥エチオピア:ササゲ、オクラ、スイカなど。
⑦中央アメリカ:トウモロコシ、インゲンマメ、サツマイモ、シシトウガラシなど。
⑧南アメリカ:ジャガイモ、トマト、カボチャ、イチゴなど。
(続く)

20230617

20230617

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●モロッコインゲン「シュガーグリーン」①【初出荷】
●トマト「ほれまる」②【初出荷】
●賀茂ナス①【初出荷】
●食用菊「阿房宮」③
●ケール「ジューシーグリーン」⑤
●小ネギ「竹千代」④
●サヤインゲン「サクサク王子」⑧
●ネギニラ「なかみどり」②
●大葉シソ⑨
●ルッコラ「ニコル」②
●ダイコン「四季姫」③

コラムの続き
●接ぎ木苗の利用
(2)高温(低温)抵抗性
キュウリでは、冬季の栽培では低温での根の伸長性の高い「クロダネカボチャ」を使用し、夏季の栽培では高温耐性の強い「新土佐」を使用します。
(3)樹勢の維持
野菜ではユウガオやカボチャにスイカを接ぎ木することで、樹勢が強く維持され、栽培期間の延長効果が期待できます。
(4)品質向上
キュウリでは、通常の台木に接ぎ木するとブルーム(果粉)と呼ばれる白い粉が果実に付きます。ブルームレス台木(カボチャ台木の一種)に接ぎ木するとブルームが発生しなくなり、光沢のあるキュウリが収穫できます。また、スイカをユウガオの台木に接ぎ木すると糖度が高くなります。
(続く)

20230616

20230616

コラムの続き
●台木(接ぎ木苗)の利用
台木の利用目的は、(1)土壌病害に対する抵抗性、(2)高温(低温)抵抗性、(3)樹勢の維持、(4)品質向上、などがあります。
この中で(1)の土壌病害抵抗性は最もよく利用され、様々な病害抵抗性台木の品種があります。青枯れ病抵抗性では「がんばる根」「シャットアウト」「キングバリア」などの台木品種があります。抵抗性台木の効果は高く、青枯れ病が頻発する畑でも発病が抑えられます。
しかし問題もあります。抵抗性台木は土壌病菌の密度が一定以下では発病しませんが、それ以上になると発病してしまいます。抵抗性台木を使っているからといってナス科の野菜を連作すると、土壌病菌の密度が年々上昇して、接ぎ木苗を植えても生育が悪くなってきます。従って、抵抗性台木でも発病する土壌菌密度では徹底した土壌消毒を行うほか手段がなくなります。
抵抗性台木の利用に頼ることなく3年以上の輪作を徹底して、土壌病害の発生を防止することが一番大切であると考えます。
(続く)

20230615

20230615

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●大葉シソ⑰
●食用菊「阿房宮」②
●ズッキーニ「ダークヤングマン」①
●サクサク王子 180 ⑦
●ケール「ジューシーグリーン」③
●ニンジン「ベータリッチ」①
●ダイコン「四季姫」①

コラムの続き
夏野菜はナス科のものが多く、ナス・ピーマン・万願寺唐辛子・シシトウ・ジャガイモ・トマトのように家庭菜園ではほとんどがナス科野菜となってしまいます。その結果、知らず知らずのうちにナス科野菜の連作がおきて、青枯れ病菌の土壌中の密度が高くなってしまいます。青枯れ病菌が蔓延した土壌ではいずれのナス科野菜も育ちません。これを回避する方法は土壌消毒しかありません。
土壌消毒には、太陽熱利用、土壌還元消毒、土壌消毒剤による消毒の3種類ありますが、「土壌消毒剤(バスアミド微粒剤)による消毒」が最もお薦めです。バスアミド微粒剤は劇物指定薬剤ですので取り扱いに注意が必要ですが効き目も最も高く、最終手段として有効です。しかし、堆肥の投入による有用微生物も同時に死滅するため、あくまでも最終手段で、連作を避けることが第一です。
(続く)

20230614

20230614

コラムの続き
●連作障害
同じ科に属する野菜を連作すると「連作障害」といわれる現象が起きます。
連作障害の原因として、(1)特定の養分欠乏、(2)土壌病害、(3)生育阻害物質があげられていますが、養分欠乏が原因で連作障害がおきる事例は希で、主に土壌病害の発生が原因です。マメ科野菜では生育阻害物質が原因の連作障害が見られます。
同じ科に属する野菜は共通して同じ病気に罹りやすい性質があります。特に根に加害する土壌病害は深刻な病徴を示して、ひどい場合には枯死します。
最も深刻な土壌病害として、ナス科の「青枯れ病」があり、ナス科の植物全般に感染して、高温期に見る見るうちに枯れてしまいます。水を媒介して蔓延する細菌病で、ナス科の野菜を繰り返して栽培すると土壌中の菌密度が高まり、ナス科の野菜を栽培できない畑になります。
(続く)