20230228

20230228

おはようございます。福井農園です。
昨日は前職の会議などが重なり,出荷をお休みいたします。

コラムの続き
IPM(総合的病害虫管理)の考え方は、例えば害虫の防除を殺虫剤だけに頼るのでなく、防除効果が低いものであっても複数の色々な方法を組み合わせることで一定の病害虫の防除管理を行うことです。
確かに神経系阻害剤の殺虫剤を使えば、一回の散布で100%コロリと防除できます。これに対してIPM(総合病害虫管理)では、天敵(防除効率60%)にフェロモン誘殺(防除効率40%)を組み合わせることで((100✕0.6)✕0.4)=24%、すなわち76%の防除効率が得られ、さらに害虫が嫌がる銀色テープを張る(防除効率40%)と、24✕0.4=9.6%,すなわち90.4%の防除効率が得られます。
このように、一つ一つの防除効率は低くても組み合わせることで一定以上の防除が可能となる考え方です。
これまでの効率化・省力化・大規模生産を求める農業では、このような効率の悪い病害虫防除は敬遠されてきましたが、SDG’sや持続可能性,環境保全型農業に対する関心が高まり、注目され始めました。
(続く)

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