20230302

20230302

コラムの続き
(3)天敵の利用
以前にも書いたように、土着の天敵や天敵製剤を積極的に活用して害虫の発生を抑えます。
天敵製剤は着実な効果が見込まれますが,価格が少々高価なのと,温室とは違って露地栽培ではせっかく放飼した天敵が他の圃場に散らばってしまうため,なかなか使いづらい点が難点です。また天敵に影響のある殺虫剤は使用できなくなるため、注意深い観察が不可欠となります。
土着の天敵は思った以上に種類も数も豊富にいることが判ってきました。今年は天敵の居心地の良い圃場管理を行って有効に活用したいと思います。
天敵は害虫を食べ尽くすと畑から別の畑に移動してしまいます。そこで、作物には害を及ぼさない餌となる虫を繁殖させることができる植物(バンカー植物といいます)を育てます。
ナスの害虫のミナミキイロアザミウマの天敵としてヒメハナカメムシを利用する場合に、餌になるコスモスアザミウマ(害虫ではありません)を繁殖できるフレンチマリーゴールドをバンカー植物として植えることでヒメハナカメムシを畑に引き留めておくことができます。これは今年チャレンジしてみます。(農園が華やかになりますね!)
(続く)

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