20230621

20230621

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●大葉シソ⑬
●食用菊「阿房宮」⑦
●モロッコインゲン「シュガーグリーン」⑤
●ケール「ジューシーグリーン」②
●サヤインゲン「サクサク王子」①
●ズッキーニ「ダークヤングマン」①
●ヤングコーン①

コラムの続き
★品種の特性
野菜には色々な品種があり,種苗会社は競って色々な特性の品種を開発しています。例えば,コマツナは200を超える品種があります。
品種特性には、早晩性、耐暑性、耐寒性、日長反応性などがあります。
例えば、福井農園で栽培している水菜の品種は「京すだれ(丸種)」「水竜(カネコ種苗)」「京美人(渡辺農事)」があります。
「水竜」は白サビ病に抵抗性で株張りが良く収量性が高い。
「京すだれ」は高温期での収量性に優れた早生品種です。
「京美人」は小~中株出荷に適し、葉は極細い切れ葉で葉軸は細く純白で見映え・食感が良い。
秋の早採りは「京すだれ」、白サビ病が出る晩秋から早春までは「水竜」、春以降は「京美人」を作っています。
(続く)

20230620

20230620

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●ヤングコーン④【初出荷】
農園にはハクビシンが出没してトウモロコシの食害が酷いことから、ヤングコーン専用品種を栽培しています。生のヤングコーンはシャキシャキ食感と独特の風味・甘味が魅力です。
●トマト「ほれまる」②
●モロッコインゲン「シュガーグリーン」③
●食用菊「阿房宮」⑤
●ケール「ジューシーグリーン」③
●サヤインゲン「サクサク王子」③
●大葉シソ⑩
●ズッキーニ「ダークヤングマン」①

コラムの続き
これらの8大原産地に加えて、標高の高低や緯度も重要ですが、これについては後ほど解説します。
植物ごとの耐寒性や耐暑性などはその原産地と関係しているため、野菜もそれぞれの原産地がどこで、どのような環境なのかを知っていることが大切です。インドが原産のキュウリ、ナス、サトイモ、ショウガ、トウガンはいずれも寒さに弱く、同様にエチオピア原産のササゲ、オクラ、スイカも寒さに弱い性質です。逆にこれらの野菜は夏に旺盛な生育をします。また、地中海が原産地の野菜は日本の暑い夏が苦手です。
(続く)

 

20230619

20230619

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●ケール「ジューシーグリーン」②
●小ネギ 「竹千代」①
●サヤインゲン「サクサク王子」③
●大葉シソ⑩
●ズッキーニ 「ダークヤングマン」①
●モロッコインゲン「シュガーグリーン」③
●トマト「ほれまる」②

コラムの続き
●野菜の原産地
大きく分けて野菜の原産地は8ヵ所に大別され、8大ルーツと言われます。
①中国:白菜、ネギ、ゴボウ、ヤマイモなど。
②インド:キュウリ、ナス、サトイモ、ショウガ、トウガンなど。
③中央アジア:ダイコン、ニンジン、タマネギ、ホウレンソウなど。
④中近東:メロン、レタスなど。
⑤地中海:エンドウ、キャベツ、アスパラガス、セルリーなど。
⑥エチオピア:ササゲ、オクラ、スイカなど。
⑦中央アメリカ:トウモロコシ、インゲンマメ、サツマイモ、シシトウガラシなど。
⑧南アメリカ:ジャガイモ、トマト、カボチャ、イチゴなど。
(続く)

20230617

20230617

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●モロッコインゲン「シュガーグリーン」①【初出荷】
●トマト「ほれまる」②【初出荷】
●賀茂ナス①【初出荷】
●食用菊「阿房宮」③
●ケール「ジューシーグリーン」⑤
●小ネギ「竹千代」④
●サヤインゲン「サクサク王子」⑧
●ネギニラ「なかみどり」②
●大葉シソ⑨
●ルッコラ「ニコル」②
●ダイコン「四季姫」③

コラムの続き
●接ぎ木苗の利用
(2)高温(低温)抵抗性
キュウリでは、冬季の栽培では低温での根の伸長性の高い「クロダネカボチャ」を使用し、夏季の栽培では高温耐性の強い「新土佐」を使用します。
(3)樹勢の維持
野菜ではユウガオやカボチャにスイカを接ぎ木することで、樹勢が強く維持され、栽培期間の延長効果が期待できます。
(4)品質向上
キュウリでは、通常の台木に接ぎ木するとブルーム(果粉)と呼ばれる白い粉が果実に付きます。ブルームレス台木(カボチャ台木の一種)に接ぎ木するとブルームが発生しなくなり、光沢のあるキュウリが収穫できます。また、スイカをユウガオの台木に接ぎ木すると糖度が高くなります。
(続く)

20230616

20230616

コラムの続き
●台木(接ぎ木苗)の利用
台木の利用目的は、(1)土壌病害に対する抵抗性、(2)高温(低温)抵抗性、(3)樹勢の維持、(4)品質向上、などがあります。
この中で(1)の土壌病害抵抗性は最もよく利用され、様々な病害抵抗性台木の品種があります。青枯れ病抵抗性では「がんばる根」「シャットアウト」「キングバリア」などの台木品種があります。抵抗性台木の効果は高く、青枯れ病が頻発する畑でも発病が抑えられます。
しかし問題もあります。抵抗性台木は土壌病菌の密度が一定以下では発病しませんが、それ以上になると発病してしまいます。抵抗性台木を使っているからといってナス科の野菜を連作すると、土壌病菌の密度が年々上昇して、接ぎ木苗を植えても生育が悪くなってきます。従って、抵抗性台木でも発病する土壌菌密度では徹底した土壌消毒を行うほか手段がなくなります。
抵抗性台木の利用に頼ることなく3年以上の輪作を徹底して、土壌病害の発生を防止することが一番大切であると考えます。
(続く)

20230615

20230615

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●大葉シソ⑰
●食用菊「阿房宮」②
●ズッキーニ「ダークヤングマン」①
●サクサク王子 180 ⑦
●ケール「ジューシーグリーン」③
●ニンジン「ベータリッチ」①
●ダイコン「四季姫」①

コラムの続き
夏野菜はナス科のものが多く、ナス・ピーマン・万願寺唐辛子・シシトウ・ジャガイモ・トマトのように家庭菜園ではほとんどがナス科野菜となってしまいます。その結果、知らず知らずのうちにナス科野菜の連作がおきて、青枯れ病菌の土壌中の密度が高くなってしまいます。青枯れ病菌が蔓延した土壌ではいずれのナス科野菜も育ちません。これを回避する方法は土壌消毒しかありません。
土壌消毒には、太陽熱利用、土壌還元消毒、土壌消毒剤による消毒の3種類ありますが、「土壌消毒剤(バスアミド微粒剤)による消毒」が最もお薦めです。バスアミド微粒剤は劇物指定薬剤ですので取り扱いに注意が必要ですが効き目も最も高く、最終手段として有効です。しかし、堆肥の投入による有用微生物も同時に死滅するため、あくまでも最終手段で、連作を避けることが第一です。
(続く)

20230614

20230614

コラムの続き
●連作障害
同じ科に属する野菜を連作すると「連作障害」といわれる現象が起きます。
連作障害の原因として、(1)特定の養分欠乏、(2)土壌病害、(3)生育阻害物質があげられていますが、養分欠乏が原因で連作障害がおきる事例は希で、主に土壌病害の発生が原因です。マメ科野菜では生育阻害物質が原因の連作障害が見られます。
同じ科に属する野菜は共通して同じ病気に罹りやすい性質があります。特に根に加害する土壌病害は深刻な病徴を示して、ひどい場合には枯死します。
最も深刻な土壌病害として、ナス科の「青枯れ病」があり、ナス科の植物全般に感染して、高温期に見る見るうちに枯れてしまいます。水を媒介して蔓延する細菌病で、ナス科の野菜を繰り返して栽培すると土壌中の菌密度が高まり、ナス科の野菜を栽培できない畑になります。
(続く)

20230613

20230613

おはようございます。福井農園です。
春野菜と夏野菜の端境期に直面しており、本日の出荷もお休みいたします。

コラムの続き
★家庭菜園、プランター栽培のチョッとしたコツ
●種蒔きのコツ
種子を畑に直接蒔く場合に「どれくらいの厚さで土を被せれば良いのか?」との質問受けます。
一般論では種子の厚さ(種子の長さではない)の2倍程度です。しかし好光性種子(光発芽性種子)の場合は細かい土を手でほぐして数ミリ程度被せます。しかしその場合すぐに覆土が乾燥して発芽率が低下してしまいます。
種子を蒔く前によく耕して畝を立てますのでふかふかの状態になりますが、毛管が切断されて下から水が上がってこないので、種子を蒔いた後に充分な鎮圧が必要です。
私は種子を蒔いた後の鎮圧に500mLのペットボトルに水を充填したものを用いています。
筋蒔きでは、覆土をした後にペットボトルの側面を筋蒔きの上からしっかりと押しつけて鎮圧します。また点蒔きの場合はペットボトルの底面を押しつけて鎮圧します。
鎮圧を十分に行うことで土壌の下からの毛管が繋がり、十分に潅水した後は翌日も湿った状態が維持されて発芽が均一になります。
(続く)

20230612

20230612

おはようございます。福井農園です。
本日の出荷はお休みいたします。
よろしくお願いいたします。

コラムの続き
○セリ科:主な野菜としてニンジン、セルリ―、パセリ、ミツバがありますが、種類は多くはありません。また他の野菜に比べて連作障害の被害は大きくありません。共通する害虫としてキアゲハがいますが、被害は大きくありません。共通する生理的な性質に光発芽性(好光性種子)があり、種子を蒔く時に覆土を薄く、軽く土を被せる程度にします。

○ユリ科:ネギ類、ニンニクなどが属します。ネギの種子は暗発芽性なため、覆土をしっかり行うか、黒ビニールでマルチすると発芽が揃います。特に発芽時の乾燥に弱いため黒マルチは有効です。発芽が揃ったら黒ビニールは外します。
共通の病気にサビ病があります。春先や秋口に雨が多いと多発して葉が枯れる場合もあります。風通しが悪いと次々と感染するため、出来る限り密植を避ける必要があります。

20230610

20230610

本日の出荷情報をお知らせいたします。
●ネギニラ「なかみどり」④
ニラとは全く違う歯ごたえと香りをお楽しみください。
●ルッコラ「ニコル」④
●サヤインゲン「サクサク王子」⑪
●ダイコン「四季姫」⑤
●大葉シソ⑥
●ズッキーニ「ダークヤングマン」②【初出荷】
●ケール「ジューシーグリーン」④
●リーフレタス「マリノ」⑥
●ニンジン「ベータリッチ(葉着き)」⑨
●ニンジン「向陽2号(葉着き)」⑪
●小ネギ「竹千代」③
●ブロッコリー「ウィンベル」⑦

コラムの続き
○マメ科:ソラマメ、エンドウ、インゲンに代表される野菜です。全般的に寒さに弱く暑さにも強くありません。共通して「根粒菌」という共生菌がいます。根粒菌は空気中の窒素を吸収してアミノ酸を作る能力がありマメ科野菜に提供します。マメ科野菜は根粒菌に光合成した糖を与えます。このためマメ科野菜は窒素肥料を控えめにします。
マメ科野菜はひどい連作障害があり、4~5年は連作を避けます。マメ科野菜の連作障害の原因は他の野菜とは違って根から分泌される生育阻害物質で、堆肥を入れたり土壌消毒などでは回避できません。