20230305
コラムの続き
★IPM(総合的病害虫管理)Ⅲ
●栽培方法による防除とは?
(1)健全育苗
老化苗(鉢の底で根がグルグル回ってしまった苗)は根の活性が低下して定植後の生育が一時的に衰えます。根の活性が衰えると地上部の生育も緩慢となって病気になりやすく、害虫のターゲットにもなります(経験則としてスクスク生育している時には害虫が寄りつきにくく、生育が衰えると害虫が寄ってきます。恐らく生育ストレスによって植物体から何らかの物質が発散されてそれが害虫の目印になるのではないかと考えています)。まさに「よわりめにたたりめ」ですね。(私自身も老化は悩ましい問題です)
(2)輪作
同じ種類の野菜を連作すると特定の土壌病原菌が増殖したり、土壌養分バランスがくずれたりするので、同じ科の作物を通常3年ほど繰り返して作付けしないように輪作します。同じ種類の野菜の基本は「科」です(ナス科・ウリ科・アブラナ科など)。
まさに福井農園の1畝1作物であれば如何様にも対応が可能です。福井農園の最大のノウハウは作付計画で、5年後まで計画が立案されています。
(続く)

